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バラの冬剪定に特化した本 『超図解!よくわかるバラの剪定講座』


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育種家 河合伸志著の代表作

禅ローズの生みの親である河合 伸志の著作です。
現在は横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーという肩書だそうです。

禅ローズ自体も販売元が移管されたりしておりますので、今後の先行きは不透明ですね。

河合さんの著作としては、他に本作の改訂版とも言えそうな『もっと知りたい! バラ栽培と剪定講座 』やNHKの人気シリーズ『ミニバラ (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)』があります。

冬剪定&誘引がメインです

書名にもある通り「剪定」を題材とした内容です。

紙面の2/3が冬剪定と誘引、残りの1/3が植付け・施肥などの一般的な内容となりますが、こちらは非常に断片的な内容なので、これ1冊でバラ栽培がひと通り判るというものではありません。
あくまでも、冬の剪定&誘引がメインの本となります。

内容は濃いが編集が駄目で読みづらい

バラを樹形によりブッシュ/シュラブ/クライミングの3種に分類し、各々元気な株、そうでない株、元気過ぎる株などの剪定という風に記載されています。

鈴木満男さんチックな構成の書き方をしていますが、内容としては相違点は多いです。

氏の剪定は全体的にあまり切り詰めない感じを受けました。
今の流行的にふんわりと咲かせるタイプの剪定かと思います。
昔ながらのガッチリとしたHTなどはもっとバッサリいってもいいかも・・・と思います。

とは言え、内容的には十分参考になるでしょう。

しかしながら、この本の最大の欠点は章の構成がまるで出来ていないということでしょう。
本の構成がまるで見えてこないので、このページは何を言いたいのか見せたいのか、読者が考えながら読み進めないと行けません。
また、見出しが全く役になっていないので、ページをめくると途端に違う内容になっていて、読んでいると疲れます。

この本でとてもユニークで特徴的な内容は、「曲げ剪定」と「段差剪定」

河合さん独特のテクニックとして、「曲げ剪定」「段差剪定」が紹介されています。

「曲げ剪定」は「折り曲げ剪定」とは違うテクニックですね。
折り曲げ剪定は枝を完全に潰して曲げますが、河合さんのいう「曲げ剪定」は湾曲させて弧を描き、頂芽を作る剪定です。
これを実践しようとすると広い敷地が必要になると思いますが、花数も増えますし豪華にはなるかなと思いますので、試してみたい技ではあります。

「段差剪定」については、つるバラはどうしてもシュートの先端部分のほうが花が充実するので、シュートの長さを変えて全体的に咲くようにしようという、フェンスや壁面向きの剪定・誘引方法です。
これも覚えておくと枝の配置にバリエーションが増えると思います。

何故かつるバラに力が入っている

普通だとブッシュやシュラブタイプに力を注いで、クライミングは御座なりという本が多い中、完全に逆でつるバラに目一杯紙面を割いています。

つるバラの場合は誘引もいろいろとありますので、このような力加減になったのかもしれませんが、つるバラの誘引を丁寧に解説している本が少ない中ではとても貴重な本と言えましょう。

書名も「超図解!よくわかるバラの剪定・誘引講座」にした方が良かったかもと思うほど。
つるバラに苦労されている方は一読の価値有りです。

良い本なんですけど、満足感が生まれない可哀想な本

内容的には斬新なテクニックもあり、読むほどに深まってくると思うのですが、この「読むほどに・・・」って言うのが曲者。

上でも書いているように、読みづらい。本全体の構成から各記事の構成までメリハリがないというか何を見せたいのか判らないというか。
河合さんは悪くないのに、これの編集の人駄目でしょ。この本の価値を40%位低下させていると思いますよ。
ただし、使われている画像はとても綺麗で良いです。

ということで、内容は悪くないので我慢して読んでみて。











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