Top Page >> 書籍・ブログ >> Tipsはいっぱいなれど、今ひとつ響かない 『別冊NHK趣味の園芸 はじめてでも簡単! 楽しいバラづくり ローズレッスン 12か月』

Tipsはいっぱいなれど、今ひとつ響かない 『別冊NHK趣味の園芸 はじめてでも簡単! 楽しいバラづくり ローズレッスン 12か月』





著者はローズソムリエ 小山内健

京阪園芸在勤の”ローズソムリエ”小山内健の著書。
彼は一昔前に人気を博したTV番組、「TVチャンピオン 全国バラの花通選手権」2回制覇という実績で、一躍バラ界の有名人になった人です。

出始めの頃は違ったと思うのですが、最近はマッタリ口調。
講演の依頼が多くて、このような喋り口調になったのだと思いますが、オバさま方には好評のようです。

こんな構成の内容です

その小山内健さんがNHKの月刊誌『趣味の園芸』に連載していた「ローズレッスン 12か月」を一冊にまとめたのが本書です。
月刊誌の連載ですから、隔月ごとのバラのお手入れが記載されています。

コンちゃんは、この時期には『趣味の園芸』を読んでいないので、元記事にどれくらい加筆修正しているのか判りませんが、第1章とコラムは本誌のために追加された項目ではないでしょうか。

内容はかなり濃いです

”濃い”と書いておいて失礼ですが、所謂基本的な栽培方法については御座なり感が否めません。『趣味の園芸』という読者層を意識しているのか、そういった本当の意味での初心者向けの内容は判っているという前提にあるように思います。

取り敢えず、一般的な草本類の栽培経験を持っている人を対象とすると、逆になかなか気の利いた内容です。

Tips的な内容が「Point」や「Step Up」として随所に散りばめられています。
大半は前にも何処かで読んだことがある(聞いたことがある)という内容ですが、書籍として読むと「そうだったな~」と改めて思い起こす内容もあり、それはそれで有意義です。

そういった意味では、脱初心者した方向けの内容といえるのかも知れません。

もちろん、初心者の人でも知識として吸収・実践すれば綺麗に咲かせるための手助けとなるでしょう。

装丁は今ふたつ

内容は悪くないのですが、装丁は安っぽすぎます。
ソフトカバーなのは結構ですが、紙が安っぽいし薄い。お陰で色が綺麗にでていないです。

まるで安いタウン誌のような質感で、お世辞にも本棚に飾りたい出来ではありません。
正直に言うと、手にとった瞬間に読むのを辞めそうかと思ったほど、読む気にさせない装丁です。

その割には価格は1200円と立派なお値段。買う気を削ぐには十分です。
装丁からいうと、880円とか980円が何とか許せる範囲では無いでしょうか。

何かグッと来るものがない

何と言いましょうか・・・この本には感動がありません。
すごく詳細でもありませんし、すごく専門的でもありません。

読み終わった後の満足感が乏しいです。
内容的には悪くないのですが、何でしょうか、グッと来るものが無いのです。
小説で言うと、話の盛り上がりに欠ける感じです。カタルシスがないんです。

肥料のやり方が特殊です

寒肥についての記述がありません。
芽出し肥と花後の追肥、夏肥というのが主な施肥のようです。
つるバラでさえ、寒肥の記載がありません。

これは鉢植えの施肥方法ではないでしょうか。
まあ、地植えでも枯れることはないので、それはそれで良いのですが。

初めての人向けということで、敢えて省いたのかも知れません。

病害虫対策については全く役に立ちません

薬剤散布については全くと言っていいほど触れられておりません。
巻末の作業カレンダーの裏にお決まりの内容が書いてあるだけです。

本書だけではありませんが、どうしてどの本も薬剤散布については腫れ物を触るように避けて通ろうとするのでしょうか。
特にこの本はその傾向が強すぎます。

結論としてオススメか?

結論としては「買っても損はしないけど、強くオススメするほどではない」ですかね。

やはり本というのは読み終わった後の満足感て大事だと思うのですよ。
本書にはそれがない。さらっと読んで捨てちゃいそう。
元は雑誌の連載だから、ある意味正しいのか(笑)

コンちゃん的には病害虫対策に役に立たないので、個人的にはここがかなり低評価です。

しかし、じっくり何度か読み返すと他に見えてくるところもあると思うので、我慢して3回読みましょう。
そうすると満足度が上がってくる。そんな本です。





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